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撮影テクニック

脱初心者!動画のホワイトバランスと被写界深度を分かりやすく解説!

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こんにちわ!大阪でクリエイターをしています、藤原ななえ@fujiwara_nanae)です!

この記事の内容は、フィリピンと日本を行き来しながらフリーでカメラマン及びライター活動をされている「スミレさん@sumire.nz)」にご提供いただきました!経験知識ともに豊富な現役カメラマンからの生のアドバイスですので、趣味で行う動画撮影などにも気軽に取り入れてみてくださいね。

今回ご紹介するのは、動画のホワイトバランスと被写界深度についてです。どなたにでもすぐに実践していただけるよう、できる限り丁寧にわかりやすく解説していきますので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。この記事の目次はこちら!

はじめに

動画撮影の基本が身につくと、よりオリジナルな動画が撮影したくなったり、雰囲気のある画像を作り出したくなりますよね!そんな脱初心者を目指しているあなたのために、この記事では動画撮影をする時のホワイトバランスと被写界深度について基礎知識だけでなく簡単に使いこなせるようになるコツも一緒にまとめました。

POINT

ホワイトバランスと被写界深度については動画・写真ともに基本の部分は同じ知識になるので「動画初心者でも写真は詳しいよ!」って人には知っている知識が多いかと思いますが、動画ならではの注意点や撮影時のコツなども説明させてもらいますので、写真経験者の方も是非ご覧くださいね!

ホワイトバランスの基本について

そもそも、ホワイトバランスって何?という部分からお答えしましょう。ホワイトバランスを操れるようになると、画像の色味を変えることができます。色味というのは画像全体の雰囲気を変えるだけではありません。人間は視覚で感じる色味から様々な印象を受けたり、その状況を推察してしまうものなので、色味をコントロールすれば視聴者が感じる撮影時の時間帯や季節まで操れるんですよ!まるで魔法のようですね!

本来のホワイトバランスの意味とは

ホワイトバランスの本来の意味は文字通り画像内にある「白いものを白く」する補正機能のことです。なぜそんな機能が必要なのかと言えば、私たち人間の目はどんな状況にいても「白いものは白」として認識できますね。でも、カメラは人間の目と違い、撮影する場所の太陽光・蛍光灯・電球光などの光源の種類や環境に左右されて「白いものを白」と認識できない場合があるのです。

POINT

例えば、白いお皿があるとします。その部屋の照明が暖色灯か寒色灯かでお皿の色はオレンジっぽく見えたり、ブルーのように見えたりしてしまいますよね。「白いお皿を白で写したい」そのために光源の色を設定してあげる作業がホワイトバランスの機能です。

ホワイトバランスを操るということ

今のカメラにはホワイトバランスを自動的に認識して、その場所の光源に最適な処理をしてくれるオート機能が備わっています。だからこそホワイトバランスという言葉など知らなくてもちゃんと「白いものを白く」撮影できますし、一般的な動画を撮影するのであれば絶対にホワイトバランスを調整しなくてはいけないわけではありません。

それでは、なぜホワイトバランスの調整をお勧めするかと言うと、動画の雰囲気や撮影の時間帯・季節感まで操ることで動画の印象を自由に操作したり、一層魅力あるものに仕上げられるからです。

ホワイトバランスの設定と色温度

ホワイトバランスを調整することで操ることのできる色味とは、色温度という尺度で数値化されています。数値を覚えるのは何だか面倒だと思う人も、今のカメラは数値指定の必要はなく簡単にホワイトバランスが設定しやすいようになっていますのでご安心してくださいね。ここからは実際のカメラでよく使われているホワイトバランス設定時の選択モードについて説明していきます。

色温度の数値は「K(ケルビン)」という単位で表され、この単位が低いほど暖色系の色を発し、高いほど寒色系の色を発します。一般的な太陽光の色温度は「5,500K」と言われています。

色見 より青く 青く 基準 赤く より赤く
選択モード 白熱電球 白熱蛍光灯 太陽光 曇り 日陰

多くのカメラのホワイトバンス設定は、オート設定以外に太陽光・日陰・曇り・白熱電球・白熱蛍光灯というモードが用意されています。もちろん、カメラやメーカーによって多少違いがあり、もっと多くの選択肢が用意されている場合もありますし、カスタマイズ機能がついているものも多いです。

POINT

ここでは、大体のカメラに用意されているホワイトバランスモードであるこの5つについてご説明しますが、初めのうちは「青みがかった画像は白熱蛍光灯」そして「赤みがかった画像は曇り」の2つを覚えるだけでも大丈夫!2つだけなら簡単ですよね!

ホワイトバランスの効果と調整のコツ

ホワイトバランスの基本は思っているよりも簡単だと思いませんでしたか?その簡単な作業で得られる効果は想像以上。その効果や調整のコツをお伝えします。

ホワイトバランスのモード別オススメの撮影シーン

ホワイトバランスの調整により効果が表れやすい環境と雰囲気について簡単にまとめました。より分かりやすく説明するために、ここでは「太陽光(=通常)」に加えて「白熱蛍光灯(=青みがかった画像)」と「曇り(=赤みがかった画像)」の3種類を代表的な効果として説明させていただきます。

太陽モードで撮影できる画像

基本の設定なので、撮影する場所の光源によっては自分の目で見たものと同じように撮影ができますが、特に室内の場合は照明に左右されやすい状態です。じっくり撮影ができる状態であれば、基本の状態を把握するために一度太陽モードで撮影してから好みの仕上がりに調整していくと言うのがオススメ!慣れてくれば、その一手間も必要なく光源を見てホワイトバランスを調整できるようになりますよ。

白熱蛍光灯モードで撮影できる画像

白熱蛍光灯モードは全体的に青みがかった画像を撮影することができるので、風景を撮影すれば寒々とした冬のイメージ・建物を撮影するとクールで都会的な印象・夕日を撮影すると夕日の赤みが消え、日の出のような仕上がりになります。また、クリアで清潔感を強調できる特徴があるのでオフィスや病院などのイメージ動画を撮影するのにも良いですね。

曇りモードで撮影できる画像

曇りモードでは全体的に赤みがかった画像を撮影できるので、夕陽や夕暮れの景色を撮影すればより一層幻想的な画像になりますし、料理の動画は基本的に赤みがある方が「美味しそう」と言う印象を与えられます。人物や動物を撮影するのにも適していて、画像全体を優しく柔らかい雰囲気にすることができるため、多くの雑誌や広告で使用されていますね。

動画撮影時のホワイトバランスの調整のコツ

ホワイトバランスの調整はコツを覚えてしまえば難しくなく、まるで画像に魔法をかけるかのような楽しみを味わえると思います。また、多くのユーザーは自分の好みの色温度で画像を揃える傾向がありますので、自分のセンスの見せ所でもありますよ!例えば、北野武監督の映画は全体的に青みがかった画像や演出が多く、その独特の世界観とマッチして多くのファンに「キタノブルー」と呼ばれています。

POINT

ホワイトバランスの調整のコツは、事前に「どのような雰囲気の動画に仕上げたいか」を再確認し「そのためにはホワイトバランスをどう使うか」を考えておくことです。いざ撮影段階で迷わなくて良くなりますね!

もちろん、はじめは細かな設定まで決めるのではなく「ホンワカした雰囲気にしたいから、赤みを強調していこう」程度の簡単なイメージを持っているだけで大丈夫ですよ。外での撮影の場合は天候に左右される部分がありますが、仕上がりイメージさえ持っていれば、そのイメージに向かって調整をするだけです。

また、同じ光源の下でも撮影する対象によってホワイトバランスを変えた方が良い場合もありますので、撮影場所の条件だけでなく被写体によっても調整をすると良いですね。

特殊な状況ですがホワイトバランスの調整など行えないような状況で、取り急ぎ撮り直せない動画を撮影するような場合はオート機能に頼るのがベストです。

もっと細かくホワイトバランスを調整したいと感じたら

ホワイトバランスの調整にも慣れてくると「どのホワイトバランスの設定を使っても思い通りのものにならない」と感じるようになるかもしれません。その場合は、ホワイトバランスモードを使用せず自分でホワイトバランスの値を調整する「MWBマニュアルホワイトバランス」機能を使ってみましょう。好みの仕上がりに微調整ができるようになっていますので、こだわりたいという方にオススメです。

被写界深度の基本について

被写界深度と聞くと、聞き慣れない言葉なので難しい印象を持ちませんか?でも、難しく考えないでくださいね!簡単に言えば画像の「ボケ」のことです。動画や写真で背景をボカして被写体を引き立てる撮影方法がよく見られますよね。被写界深度とは、このボカシの調整具合のことを言っているのです。

被写界深度とは何か?

被写界深度について詳しくお話しするとカメラの構造の話になってくるので、ここでは簡単にポイントを絞って説明しましょう。カメラにはレンズに入ってくる光の量を調整する「絞り」と言う機能があり、「絞り」を調整した値を「絞り値(F値)」と呼びます。

 絞り値は「F + 数値」で表され、F値やFナンバーと呼ばれることもあります。絞り値の範囲は使用するレンズやカメラによって変わりますが「F1.4〜F22」程度が基本的な数値です。

  1. 絞りを開く=絞り値が小さくなる=ボケが大きくなる(ピントが合う範囲が狭くなる)
  2. 絞りを絞る=絞り値が大きくなる=ボケが小さくなる(ピントが合う範囲が広くなる)

このように文字に表すと複雑ですが、絞り値が小さい画像はピントが合う範囲が狭いので「被写界深度が浅い(ボケ大)」と言い、絞り値が大きいの画像はピントが合う範囲が広いので「被写界深度が深い(ボケ小)」と言います。ややこしいようですが言い方を変えているだけなので一気に覚えてしまいましょう。

POINT

開くのに小さくなるし、ボケは大きくなるし、はっきり言って覚えにくい!実際にカメラで調整するのは絞り値の数値なので、簡単に覚える方法として『絞り値小=ボケ大』『絞り値大=ボケ小』つまり『絞り値とボケは反比例』と考えておけば大丈夫です!

被写界深度別の最適なシーン

実際に被写界深度を調整することでどのような効果があるのか?またその時の注意点について説明しましょう!被写界深度を操れば、プロのような動画が撮れるようになるので、是非マスターしてくださいね!早速、具体的に一般的な例として撮影シーンによって最適な被写界深度を紹介します。被写界深度を変更すると同じ画像でもかなり印象が変わりますので上手に使いこなしてくださいね。

「被写界深度が浅い画像」に最適な撮影シーン例と特徴

主役がはっきりしているものは、絞り値を小さくし背景をボカして主役を引き立てることがオススメです。背景がぼやけることで柔らかく優しい印象にもなるので、女性や子供を撮影するのにも最適ですね。多くの情報を伝えることには不向きですが、撮影画像の主役は誰なのかが一瞬で伝わる動画を撮影できるでしょう。

  1. 撮影シーン
  2. プロモーションビデオ
  3. ウェディングムービー
  4. 子供の撮影
  1. 被写界深度が浅い特徴
  2. ふんわり優しい印象になる
  3. 主役を際立たせる

「被写界深度が深い画像」に最適なシーン例と特徴

景色や建物を撮影する場合、またはそれらと一緒に人物なども撮影する場合に向いているので旅行動画や観光地の撮影に最適ですね。撮影対象とカメラとの距離がバラバラの場合は必然的に遠くのものまでピントが合うように被写界深度を深くする必要があります。集合写真は人数が多いほど撮影が難しく、全員がピントの中に入るようにしなくてはいけません。

  1. 撮影シーン
  2. 人と景色を主役の動画
  3. 景色を主役とした動画
  4. 被写体が複数人いる状況
  1. 被写界深度が深い特徴
  2. シャープな印象になる
  3. 多くの情報を伝えられる
POINT

景色と人物を撮るような状況であればなるべく、主役を優先させた被写界深度を選択しましょう。「全部にピントを合わせたい」と思い、主役がよく撮れていなかったなどの失敗がないようにしましょうね!

被写界深度についての注意点

被写界深度別に最適なシーンや特徴を説明しましたが、撮影時には注意しなくてはいけないことがあります。初めに知っておけば簡単に対処できることばかりですので、理解しておきましょう。

被写界深度を浅くし過ぎた「ピントずれ」と「白飛び」

「とにかく背景をボカしてふわっと雰囲気のある動画が撮りたい!」という時に気をつけなくてはいけない失敗です。被写界深度にこだわり、絞り値を小さくし過ぎるとピントが合う部分が狭くなるので、単純にピントが合いにくくなります。一生懸命撮影した動画もピントが合っていなくては修正のしようもありません・・・。

そして、絞り値を下げると言うことは、絞りを開くということ。つまりたくさんの光をカメラに取り込むという状態なので、レンズによっては明るい屋外で被写界深度の浅い撮影を行うと、高い確率で画像が明るくなり過ぎる「白飛び」が発生してしまいます。その場合はフィルターなども活用して白飛びを防ぐ工夫をしましょう。安易に「ふわっと撮りたいから、とにかく絞り値を下げよう!」と考えないように注意しましょうね。

被写界深度を深くし過ぎた「小絞りボケ」

被写界深度が深い写真でありがちな失敗としては「小絞りボケ」という現象があります。絞りを絞るほどシャープに写ると考え、安易に絞り値を大きくし過ぎると光の回折現象によって全体のピントがもやっとした印象の画像になってしまうのです。レンズやカメラによってこの現象が発生しない場合もありますので自分のカメラの特徴を把握しておきましょう。

更に、被写界深度が深い写真はカメラの絞りが絞られた状態となり、たくさんの光が必要なので薄暗い状態などで撮影を行うのは難しい場合があります。ISO感度を上げるなどの方法で対応できることもありますが、それにも限界がありますので撮影シーンを選ぶ可能性があることも理解しておかないといけませんね。

POINT

動画の用途にもよりますが、いくつかのカットをつなぎ合わせて一つの動画にする時に同じような被写界深度の画像ばかりが続くと、単調でつまらない動画になりがちです。動画は写真とは違いますのでメリハリを考えた撮影を考えましょう!

まとめ

とても難しい話のように感じられてしまうホワイトバランスと被写界深度を分かりやすく簡単にまとめさせてもらいました。掘り下げれば奥の深い話になってしまうのですが、今日お伝えしたような基本の知識と調整のコツを理解しておけば動画の雰囲気や細かな調整が自分の思うままにできるようになり、急にレベルアップを感じられるのではないかと思います。仕上がりをイメージすることは回数をこなしていくうちに身につくものなので、まずは自分の好みの動画のホワイトバランスと被写界深度の設定を探してみましょう!

いかがだったでしょうか?この記事を気に入っていただけたら、コメントやシェアをしていただけるととても励みになります!これからも動画編集が楽しくなるような情報をどんどん発信していきますので、たまにサイトをチェックしてみてくださいませ。では、またべつの記事でお会いしましょう!

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